◎アロマセラピーについて
香りが、どのようにして心と体に影響を与えるでしょうか。まだ、研究段階ですがアロマセラピーの効果のメカニズムは大きく分けて3種類ある言われています。

香りは、先ず、鼻から脳の中枢で在り、ホルモンや免疫系の分泌を促すよう指令を出す働きの大脳辺縁系へ届きます。そして、心身にも働きかけます。肉体的には免疫系やホルモンの分泌をコントロールする部分にアクセスをし、精神的には記憶や感情、情動を携わる部分に関わります。次に同じく鼻を経由して肺に届き、そこから血管を通って全身に香りの成分が運ばれていきます。そして皮膚を通して毛細血管に吸収され、体液の流れに乗って芳香成分が器官や組織に拡散されるという物です。体内に入った芳香成分は、やがて尿や汗、呼吸を通じて最終的には排泄されます。

どの場面でも香りが持つ様々な有効成分が、肉体面と精神面どちらにも働きかける事がアロマセラピーの最大の特徴です。香りの成分だけではなく、香りそのものを感じる事が重要に成ります。良い香りと感じた事により気持ちが和らいだり、良いホルモンが分泌される事で心も体も改善されていくと言う理由です。


◎アロマトリートメントについて
筋肉の緊張を解し、リラックスさせるのがマッサージです。これに精油の香りがプラスされる事で、よりリラックス効果が高まり、皮膚を通して有効成分が体に浸透していきます。さらに血行を促して肌を滑らかにしたり、リンパ液の流れをスムーズにする効果も有ります。リンパ液は細胞から排出された老廃物や水分を回収して浄化します。そして、尿として体外に排出させる働きを行います。この流れが滞ると浮腫みや疲労の原因に成ります。

アロマトリートメントに使う精油は、精油だけを肌に直接つける事は出来ない為、他の植物油(キャリアオイル)で薄めて使います。精油はキャリアオイルによって刺激が抑えられ、肌に浸透しやすく成ります。より効果を高める為には肌が清潔で血行も良くなっている入浴後がお薦めです。体が温まっている事でアロマオイルの浸透が良くなるからです。

リンパには細菌等を退治し、体を病気から守る働きがあります。リンパ節がフィルタの役割を果たして老廃物や細菌を濾し取って、風邪をひいたり病気に成らないようにします。又、リンパには老廃物を回収するという重要な役割も有ります。老廃物は静脈に取り込まれて心臓まで戻っていきますが、静脈に入りきらない溢れた分の老廃物はリンパ管に流れ込み、リンパ液と成ります。アロマトリートメントは、このリンパの流れを手助けして体内の老廃物を早く排泄させる物です。老廃物の無い体は美容と健康には必要不可欠な事です。


◎女子力アップ
美しさの鍵を握るのが女性ホルモンです。その代表格であるエストロゲンは肌の新陳代謝にも関係します。エストロゲンは豊かなバストやヒップ等丸みの有るラインをつくる働きをします。肌の張りを保ち、コラーゲンの再生能力を高める働きも有り、美肌つくりには欠かせません。エストロゲンは脳の視床下部から放出されます。視床下部は性腺刺激ホルモン等、各種ホルモンの分泌したりする自律神経の中枢に成ります。他には摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠等の、中枢及び怒りや不安などの常道行動の中枢でもあります。

視床下部はストレスによって大きな影響を受けます。ストレスによって視床下部の機能が低下すると、ホルモンバランスに悪影響を及ぼし、各種疾病を誘発したりイライラや不安等の精神面もダメージを受けます。女子力を高めるには視床下部の正常な働きを促し、ホルモンの分泌を高める事が必要不可欠に成ります。又、男性が施術する事でアロマのリラックス効果と共に視床下部に対して適度な刺激が加わり、視床下部が、より活性化しエストロゲンの分泌を促す事も期待出来ます。男性の手は女性に比べて面積が広く、体温も高めに成っています。この事によりアロマの成分の皮膚組織への浸透も大変、有効に成ります。

施術は圧擦法を用いると筋肉の疲れにもアプローチ出来ます。しかし、痛みを伴う事はありません。重要なリンパ節のある腋下と鼠径部も施術する事で心理面から軽度の興奮を促して女性ホルモンの活性化へのアプローチとしていきます。