◎心身症への有効性

心配事で眠れなかったり、ストレスでイライラしたりする不安定な心の状態によって、体にあらわれる病気を心身症と呼びます。最も多い例として、不眠症、高血圧、気管支喘息、胃潰瘍等が挙げられます。この場合、症状を治療する事と同時に、その根本的な原因である心の状態を癒す事も大切になります。神経系を鎮静する生理活性物質セロトニンを分泌させる効果のある香り(ラベンダー等)を嗅ぐ事で心身をリラックス出来ます。


◎成人病への有効性
鉄の錆びや油の黒ずみ等は酸化による現象ですが、私達の体の中でも似たような事が起こっています。この酸化こそが老化の本質です。血液が酸化すると動脈硬化等、成人病の一連の症状が起こります。又、脳が酸化すればボケ症状が起こるといった深刻な病状があらわれてきます。アロマの成分には、これらの酸化を防ぐ作用があります。


◎生理作用
植物界には、森林の中の1本の木に害虫がつくと、その木がある種の香り物質を出して警告を発し、それを感知した他の木は防御体制をとるといった現象が見られるそうです。このように香りは重要な情報の伝達物質と成ります。エッセンシャルオイルの香りが鼻から脳下垂体に伝わると、自律神経系、内分泌系、免疫系の各システムに生理活性物質が伝達されます。例えば、旅先で枕が代わると眠れないという場合等は、いつもと違う匂いにより自立神経に不調和が起きているケースがあります。このように香りは私たちの生理に対して直接的に働きかけます。


◎心理作用
香りは脳の中で記憶を司る海馬というところに伝達されます。この時、周りの光景や状況、感情等が結びつき、脳にしっかり記憶されると再びこの匂いを嗅ぐ事で、結びついていた感情等がフィードバックされます。このためイメージから来る心理作用が、かなり影響されるので、有効成分のみならず自分の好みの香りを選ぶ事はとても重要に成ります。


◎抗菌作用
植物は病原微生物から身を守るため、自ら抗菌物質を出す能力を授かっています。エッセンシャルオイルの持つ強力な抗菌力は、空気中に漂う香りの分子により、ブドウ球菌、サルモネラ菌といった細菌からカンジタ等の真菌迄、その発育を阻止する事が出来ます。又、インフルエンザウイルス等のウイルスに対しても抗ウイルス作用があるといわれています。


日常の喧騒から少し離れ、揺ったりとしたリズムのアロマトリートメントと心地良いアロマの香りで、心身を癒します。


体が元気に成ると心も元気に成り、心が元気に成ると体もより元気に成ります。